社外CFOの活用で戦略的財務を実現!
  事業計画書作成でも強い味方

その他

  昨今、中小ベンチャー企業においても導入するケースが増えてきたCFOChief Financial
 Officer=「最高財務責任者」)。
  企業経営に欠かせない経営スタッフであり、財務戦略及び事業計画書作成時に重要な役割を担って
 いますが、多くのメリットがある社外CFOの利用という選択もあります。

    (目次)
1.企業の生命線である財務戦略
2.CFOの役割・使命とは
3.事業計画策定をリードするCFO
4.社外CFOの活用のメリット

1.企業の生命線である財務戦略

 1)経営者共通の悩み
  ・自社に財務に精通した人材はいない
  ・経理マンはいるが財務を戦略的に組み立てられる人材はいない
  ・誰にも相談することができず(顧問税理士も)経営者が自力で財務を管理している
  ・経営をどの様に改善していけばよいのか、外部の視点からの意見が欲しい
  ・会社の将来を見越した提案をしてほしい
  など

 2)昨今、CFOの存在価値が高まった主な要因
  ・財務戦略(キャッシュフロー)重視の高まり
    (黒字倒産防止、手元資金重視のキャッシュフロー経営へ)
  ・資金調達の必要性の高まり
    バブル崩壊以降、従来の銀行融資一辺倒から投資家からの資金調達が増加
  ・財務情報の透明性の高まり(投資家への財務情報開示の必要性)
  ・企業の収益性向上期待の高まり(将来の収益予想に対する投資家の期待増)

  つまり、事業戦略・資金調達戦略などを含め財務戦略が現在及び今後の企業経営には必須であり
  生命線になってきていることがわかります。

2.CFOの役割・使命

  本来の意味におけるCFOの役割は、経営戦略の中に財務戦略を融合させマネジメントしていく
 経営者の一員
であり、巷でよく言われる経理部長・財務部長といったようなポジションとは業務範
 囲やスキルの面で大きく異なります。

 その業務内容・役割は、概ね以下のような内容です。
  1)事業戦略・事業計画策定
  2)資本政策、資金調達戦略(融資・出資)策定
  3)財務戦略(税務・会計方針・資本政策・資金運用・IPO・M&A戦略~)策定
  4)リスクマネジメント(内部統制)―社内規定類整備、社内統制システム~
  5)予算案立案・実績管理、業績管理
  6)IR(Investor Relations)-株主や投資家とのコミュニケーション活動全般
  7)人事採用関連業務
  8)各種監査対応
   など
  そして、このような業務を通して企業価値を最大限に上げることがCFOの使命といえます。

3.事業計画策定をリードするCFO

  上述のように、企業の経営状況を的確に把握し今後の資金調達戦略を策定・実施していくことは、
 CFOの業務として最も大事なことの一つになります。
 資金調達は成長のドライバーとして最も重要であり、適切なファイナンス戦略を取ることで企業の
 成長を加速させることが可能となります。

  資金調達は主に融資(デット)と出資(エクイティ)の2種類に分けられます。
  (融資)財務諸表の作成・確認や返済計画の策定、資金提供者(金融機関)との交渉
  (出資)資金提供者(投資家)との交渉を行うほか、投資家候補の選定・投資契約書の確認、
      発行株式数等の決定

  資金調達方法が融資(デット)にしても出資(エクイティ)にしても、資金提供者(投資家)から
  資金調達をするには自社の経営状況・今後の事業戦略・成長性・収益予測・企業価値などの情報
  を、透明性のある・信用される情報として開示・アピールする必要があります。
   その為には、それらの情報を熟知し経営者としての資質も持ちながら、資金提供者(投資家)
  とのコミュニケーションスキルをもつCFOが資金調達をリードしていくこと
が望ましいといえ
  ます。

 <事業計画書作成に不可欠なCFO>
   事業計画書とは、会社の事業コンセプト・企業戦略・事業内容・組織体制・運営方法・行動計画
  ・売上や利益等の数値目標などを記載した書類(計画書)のことです。
  金融機関や投資家から資金調達(融資・出資等)する時や社内に今後の事業計画を説明・周知する
  際に利用します。
   資金提供者側は、対象企業の財務体質の改善等を期待するのと同時に貸出金回収及び将来的に
  各種利益(インカムゲイン・キャピタルゲイン等)を得ることを目的としています。ですので、
  対象企業についてはシビアに調査・分析するのは必然といえます。
   
   対象企業の財務状態や将来性を判断する材料として、決算書やその他の経営状態を確認する多数
  の書類に加えて、将来の事業の姿を可視化・文章化したものである「事業計画書」が大きな役割を
  果たします。
   各種資金調達時に必須となる事業計画書を作成する時には、事業計画のベースとなる全ての項目
  に対して裏付け・根拠のあるものにし、正しく数値化・言語化して表現する必要があります。

   事業計画書の各項目の内容については、CFOが通常の業務として携わっている内容がほとんど
  ですので、事業計画書作成時には必須の存在といえます。
  資金調達後の経営に関しても、CFOとして多くの業務が継続してありますので、経営者のビジネ
  スパートナーとしての存在価値はますます大きいものとなるでしょう。

 事業計画書の書き方については、当ブログ内に詳細な内容の記事がありますので、以下のページ
  をご参照下さい。
   -事業計画書の書き方&活用- (基本知識)

4.社外CFOの活用のメリット

  上述のことから、CFOとは以下のようなスキルを持った人材がふさわしいと思われます。
   1)財務・経理・税務・法務に関する専門的な知識
   2)経営状況、財務状況を分析・可視化・数値化し、経営に提案できるスキル
   3)経営者としての視点や知識、経験(経営戦略策定への参加)
   4)コミュニケーションスキル
    (対株主、対経営陣、対投資家、対金融機関、対社員)、相互調整力
   など

  CFOの役割・業務を考えると、できれば創業・スタートアップ時点から必要といえますが、社内
 の中ではこれだけのスキルを持った人材はなかなかいないのが現実です。
  では、どうすればいいのか?
 社内人材の活用を含め、CFOを採用する方法には以下のようなものがあります。

採用方法

メリット

デメリット

社内昇格

・自社の業務、事情に精通

・社内人間関係構築済

・採用事務、費用がかからない

・CFOスキル習得に時間がかかる

・社内人事制度上の見直しも

社外から採用

・即戦力

・外部ノウハウの取得

・採用事務、費用がかかる

・社内昇格よりもコスト高

・社内人間関係構築に不安

外部コンサルタント

・即戦力

・外部ノウハウの取得

・並行して社内人財育成も可能

・人件費削減(非常勤・契約なの

で長期固定コストにならない)

・採用活動不要

・社風との相性

・社内人間関係構築に時間かかる

 

  これらの採用方法のメリット・デメリットを勘案した中で、最近では外部コンサルタントの採用
 (契約※)を選択するケースが増えています。
  (※契約の形態としては、非常勤CFO・社外取締役・財務アドバイザー等)

  コストは掛かりますが社外から採用するよりも抑えられますし、現代社会におけるビジネススピ
 ードへの対応、長期的な社内人材育成、トータルコスト等を考えると今一番ベストな選択であると
 いえるでしょう。

 当バルクアップコンサルティング社は、全員が日本及び世界のトップコンサルティングファーム
  で経験を積んだトップコンサルタントであり真のプロフェッショナル集団です。
   社外CFOサービス(社外CFO導入、CFOへのスポット依頼)も実施していて、多数の実績
  があります。
   バルクアップコンサルティングに在籍するCFOは社外取締役やCFOを務めるだけのスキル・
  経歴がある人材のみ。企業の課題を精査した上で、解決する手腕を持つ適任者を派遣しています。
  社外取締役・非常勤CFOが在籍する全期間で、組織的な業務の品質管理を行っています。

  社外CFOサービスに関するご相談・お問合せは気軽にご連絡下さい。
  →  バルクアップコンサルティング社 社外CFOサービス

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