【エクイティファイナンスと事業計画書】資金調達を成功させる書き方と作成代行のメリット

VC・投資家出資

  エクイティファイナンスは現代ビジネスにおいて重要な役割を果たしています。そして、この資金
 調達方法を成功させるためには事業計画書の作成が不可欠で、その書き方が重要なポイントとなって
 います。
  私たちが手掛けた数々の事業計画書は、エクイティファイナンスによる資金調達成功のカギとなっ
 てきました。この記事では、エクイティファイナンスの現状、活用のメリット、そして事業計画書の
 重要性について解説します。

  (目次)
1.エクイティファイナンスの種類
2.エクイティファイナンスの新しい動き
3.エクイティファイナンスのメリットとデメリット
4.エクイティファイナンス活用の留意点
5.成功のカギを握る事業計画書作成

1.エクイティファイナンスの種類

  エクイティファイナンス(Equity Finance)とは、企業が新株発行を通じて資金を調達する方法
 で、エクイティ(株式資本、自己資本)を増加させることからこの名称となっています。(貸借対
 照表上の「資本(純資産)」が増加します)
  金融機関からの融資(負債)とは異なり返済の義務がないところから、スタートアップ・ベンチ
 ャー・ポストコロナを見据えた事業転換・事業化までに時間のかかるビジネス・中長期的な研究開
 発等のチャレンジングな事業に取り組む際の資金調達方法として多く活用されています。

2.エクイティファイナンスの新しい動き

 1)クラウドファンディングの拡大
   クラウドファンディングは、インターネットを通じて多数の個人投資家から資金調達を行う
  方法であり、新しいエクイティファイナンスの形態の一つとして注目を集めています。クラウド
  ファンディングは、資金調達の手段が限られる中小企業などにとって、有効な資金調達手段とな
  っています。

 2)ESG投資の増加
   環境、社会、ガバナンス(ESG)の観点から企業の価値を評価し、投資を行うESG投資が注目
  されています。ESG投資は、投資家が企業の社会的責任や環境問題に対する姿勢などを重視する
  ことで、企業の長期的な成長や利益の向上を期待する投資手法です。ESG投資の増加は、企業が
  社会的責任を果たすことで社会的価値を高め、株主価値の向上につながるという考え方が広がり
  つつあります。

 3)デジタル技術の活用
   エクイティファイナンス市場においても、デジタル技術の活用が進んでいます。例えば、証券発
  行プラットフォームを利用することで、企業が効率的に株式を発行することができるようになって
  います。また、ブロックチェーン技術を活用することで、証券取引の分散化やトランスペアレンシ
  ー(Transparency=情報の透明性)向上が期待されています。デジタル技術の活用によって、エク
  イティファイナンス市場の取引の透明性や効率性が向上することが期待されています。

3.エクイティファイナンスのメリットとデメリット

4.エクイティファイナンス活用の留意点

 1)コストの高い資金調達
  ・元金返済、利息支払がない代わりに、配当金の支払いや株価維持・向上、株式買戻し時の費用
   等、融資等のデットファイナンスよりもコストが高くなることがあります。
  ・緻密な事業計画作成、事業の進捗管理や出資者への定期報告等、時間と業務負担も多くかかり
   ます。
 2)リスクマネーの認識
  ・出資者はリスクの高い投資を行っているわけですから、経営への取組(事業成功への)に対し
   ては真摯に誠実に実行している姿を見せなければなりません。共にリスクを共有したステーク
   ホルダーであるという認識が必要です。
 3)選択肢は多く
  ・創業時(シード期)には、調達可能な金額や着金までの期間(融資よりも長め)も考慮して、
   エクイティ以外にデット(融資)などの選択肢も用意しておいた方が良いでしょう。

5.成功のカギを握る事業計画書作成

  事業計画書とは、会社の事業コンセプト・企業戦略・事業内容・組織体制・運営方法・行動計
 画・売上や利益等の数値目標などを記載した書類(計画書)のことです。
 金融機関や投資家から資金調達(融資・出資等)する時や社内に今後の事業計画を説明・周知する
 際に利用します。

  エクイティファイナンスの資金提供者側は、対象企業の財務体質の改善等を期待するのと同時に
 将来的に各種利益(インカムゲイン・キャピタルゲイン等)を得ることを目的としています。
 従って、対象企業についてはシビアに調査・分析するのは必然といえます。
  財務状態や将来性を判断する材料として、決算書やその他の経営状態を確認する多数の書類に加
 えて、将来の事業の姿を可視化・文章化したものである「事業計画書」が大きな役割を果たします。

  創業後数年経過した企業において資金調達を予定している場合は、リアルで納得性のある数字を
 入れることが必須になります。決算の状況としてB/SやP/Lがどんな推移になっているのか、そして
 将来にはどの程度まで成長をするのかをキチンと見せる必要があります。
 まさにエクイティファイナンス成功のカギは「実現性のある事業計画書」と経営者のプレゼン能力
 (熱意、覚悟)にあるといえるでしょう。

事業計画書の書き方及び作成代行を利用するメリットについては、当ブログ内に参考となる
 記事がありますので、以下のページをご参照下さい。
  →  【成長戦略のカギ】事業計画書の書き方と資金調達への活用法

  「事業計画書」作成作業を短期間に進めていくのは、思った以上に大変な作業となります。
 当然、複数の人間が携わりますので、スケジュール調整も絶えず行う必要があります。又、エク
 イティファイナンスを目的とした事業計画書の作成はそんなに頻繁にあるものではありませんし、
 経験が豊富で完璧に書く自信のある人はあまりいないのが実情ではないでしょうか。

  エクイティファイナンスにおける買い手側企業を納得させるような事業計画書を作成することは、
 大変困難な作業となります。それなりの経験と知識及びテクニックが必要となりますので、外部の
 事業計画書作成の専門家(コンサルタント)の活用も資金調達成功の早道といえるでしょう。

当バルクアップコンサルティング社は、全員が日本及び世界のトップコンサルティングファ
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 達における事業計画書の作成や事業展開にお悩みの場合は是非一度ご相談下さい。

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