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赤字企業が事業計画書代行を依頼するメリットと注意点

赤字企業が事業計画書代行を依頼

赤字企業が事業計画書代行を依頼するメリットと注意点

この記事はこんな方におすすめ

  • 直近の決算が赤字で、資金調達を検討している方
  • 赤字でも融資が通る可能性があるのか知りたい方
  • 赤字の状態で事業計画書をどう書けばいいか悩んでいる方
  • 代行を使うことで審査通過率がどう変わるかを確かめたい方

『決算が赤字だと、もう融資は無理なんだろうか。相談する前から諦めてしまっていいのか』 

こうした疑問を持ちながらも、一歩を踏み出せない経営者は少なくありません。結論から言えば、赤字であっても資金調達の可能性はゼロではありません。ただし、赤字の「文脈」を正確に金融機関へ伝えるための計画書が不可欠です。本記事では、赤字企業が事業計画書代行を依頼する意味と、その際に知っておくべき注意点を整理します。 

赤字でも融資が検討される条件とは 

金融機関が赤字企業を評価する際の視点 

金融機関は、決算書の最終損益だけを見て融資可否を判断するわけではありません。特に注目するのは「返済原資があるかどうか」です。これはキャッシュフロー、具体的には「税引後利益 + 減価償却費」で計算される簡易キャッシュフローが返済額を上回るかどうかを指します。 

帳簿上は赤字であっても、減価償却費が大きく計上されている企業ではキャッシュフロー上の余力がある場合があります。また、一時的な特別損失(設備廃棄・訴訟和解金など)によって最終赤字になっているケースでは、経常利益ベースでは黒字という企業も存在します。 

赤字が融資審査に与える影響と、その対処法については赤字でも資金調達は可能?事業計画書で説得するための3つの視点が詳しく解説しています。 

赤字の「種類」が審査を左右する 

赤字には複数の種類があります。それぞれで金融機関の評価が異なります。 

赤字の種類 具体例 融資への影響 
一時的な赤字 設備更新による特別損失、コロナ禍の売上減 回復根拠を示せれば審査可能 
構造的な赤字 固定費が高すぎ、売上が継続的に低下 再建計画の具体性が問われる 
成長投資による赤字 先行投資・研究開発費が先行している 投資回収計画の説得力が鍵 
累積赤字・債務超過 数年にわたる赤字が自己資本を食いつぶしている 担保・保証人の有無が前提になりやすい 

このうち「一時的な赤字」と「成長投資による赤字」は、事業計画書で適切に説明できれば融資が検討されるケースがあります。一方で「構造的な赤字」や「累積赤字・債務超過」は、計画書の内容以前に財務状況の抜本的な改善が前提として求められます。 

代行を依頼するメリット 

赤字の「文脈」を正確に伝える構成力 

赤字の原因と今後の回復見通しを論理的に組み立てる作業は、当事者にとって難しいことが多いです。なぜなら、自分の事業への思い入れや焦りが文章に出やすく、客観的な説明から遠ざかりやすいからです。 

専門家は、赤字を生んだ要因を外部要因と内部要因に整理し、それぞれに対してどのような対策を講じたかを事実ベースで記述します。金融機関の担当者は「この経営者は自社の問題を正確に把握しているか」という点を計画書から読み取ります。専門家の関与によって、この「客観的な視点」が計画書に反映されます。 

財務数値の整合性を担保する 

赤字企業の計画書では、「赤字から黒字への転換時期と根拠」を数値で示す必要があります。単に「来年度は黒字になる見込みです」と書くだけでは不十分で、売上の回復根拠・原価率の変化・固定費の削減計画を連動させた財務モデルを示す必要があります。 

この整合性を欠いた計画書は、担当者に「数字が根拠なく書かれている」と判断される原因になります。事業計画書の書き方とは?では、審査を意識した数値の作り方の基本が解説されています。 

金融機関との折衝経験を活かした書類設計 

代行を手がける専門家は、複数の金融機関への申請実績を持っています。日本政策金融公庫・地方銀行・信用金庫それぞれで、担当者が重視するポイントや記載形式の慣行が異なります。申請先に合わせた計画書の調整は、自力での対応では難しい部分です。 

銀行融資に通る事業計画書|金融機関に評価される記載例とは?では、金融機関ごとの評価基準の違いを実例とともに解説しています。 

代行依頼の注意点 

現状を「見栄えよく見せる」ことはできない 

赤字企業が代行を依頼する際に誤解しやすいのが、「専門家なら赤字を上手く隠してくれるのではないか」という期待です。しかし、金融機関への申請書類において事実と異なる情報を記載することは、詐欺的行為に当たる可能性があります。また、財務書類は決算書・税務書類との整合性が確認されるため、事実を歪めることは審査の場で発覚します。 

代行の価値は「隠す」ことではなく、赤字の「文脈」を正確かつ論理的に伝えることにあります。 

依頼するタイミングが遅すぎると選択肢が狭まる 

赤字が複数年続いた後、資金繰りが切迫した状態になってから代行を探し始めると、計画書の作成に必要な時間が十分に取れないことがあります。融資申請から実行までには1〜2カ月の審査期間が必要で、その前に計画書を作り込む時間も別途必要です。 

資金繰りの余裕があるうちに専門家へ相談し、早めに申請準備を進めることが現実的です。 

代行費用の回収見通しを立てた上で依頼する 

代行費用は一般的に15万〜50万円程度です。赤字企業にとってこの費用は負担になりますが、融資が通れば事業継続・立て直しの原資になります。費用対効果を考える際は、融資が実行された場合の事業上の便益と、否決されて再申請に費やす時間・機会損失を比較することが重要です。 

代行費用の相場については事業計画書の相場はいくら?に詳しくまとまっています。 

無料相談の詳細 

赤字でも代行活用が向いている人・慎重に考えるべき人 

状況ごとの判断の目安は以下の通りです。 

状況 推奨する対応 
一時的・外部要因による赤字、回復傾向あり 代行活用で申請を検討する価値が高い 
成長投資による赤字、将来収益の見通しが明確 投資回収計画の整備とともに代行を活用 
構造的赤字・固定費が高止まり 事業改革と並行して代行に相談する 
債務超過・累積赤字が深刻 金融機関への申請前に経営改善計画の策定が先決 

赤字が構造的かつ長期化している場合は、計画書の作成よりも先に事業自体の再設計が必要になります。その場合、代行専門家への相談が「計画書を作る前に何をすべきか」の整理にも役立ちます。 

まとめ 

赤字であっても、一時的・外部要因によるものや成長投資段階のものであれば、事業計画書で適切な文脈を示すことで融資が検討される余地があります。ただし、赤字の原因を客観的に説明し、黒字転換の根拠を数値で整合させた計画書を作ることは、当事者だけで実現するには困難が伴います。 

代行を活用することで、金融機関が納得できる「赤字の文脈」を整理し、申請先の審査基準に合わせた計画書を作成できます。事業計画書の基礎については事業計画書の基礎知識も参考にしてください。 

バルクアップコンサルティング株式会社は、年間260社の事業計画書作成を支援しています。代表の佐藤宏樹氏は三菱東京UFJ銀行出身の公認会計士・MBAであり、赤字企業や業績悪化局面での融資支援にも豊富な実績があります。同社には公認会計士・税理士・弁護士を含む23名の専門家が在籍し、ISMS/ISO27001認証を取得しています。赤字の状況でも、事実に基づいた計画書によって金融機関との対話を前進させるサポートが可能です。 

詳しくはサービス詳細をご確認ください。 

よくある質問(FAQ) 

Q. 赤字が2期連続していると融資は絶対に通らないですか?

 A. 絶対に通らないわけではありませんが、審査のハードルは高くなります。2期連続赤字の場合、金融機関は返済能力に強い疑念を持ちます。ただし、赤字の原因が外部環境によるもので足元では回復傾向が数値で示せる場合や、担保・保証人を用意できる場合は、申請が検討される余地があります。事前に専門家へ相談し、申請可能性を見極めることが先決です。 

Q. 赤字でも融資が通りやすい金融機関はありますか? 

A. 日本政策金融公庫は創業期や経営再建を支援する政策的な役割を持っているため、民間銀行に比べて相談しやすいとされています。ただし、赤字の状況や事業の内容によって対応は異なります。信用保証協会を活用した保証付き融資も選択肢になりますが、保証協会の審査基準は厳格です。申請先の選定も含めて、専門家に相談しながら戦略を立てることが重要です。 

Q. 赤字決算の事業計画書は、黒字の場合と何が変わりますか? 

A. 最も大きな違いは「過去の説明」の比重です。黒字企業の計画書は主に将来の成長計画を中心に構成しますが、赤字企業では赤字の原因・対策・回復根拠の説明が審査の前段階として必要になります。さらに、黒字転換の時期と根拠を数値で示す財務モデルの精度が審査を左右します。この部分の作り込みに代行の活用が最も効果を発揮します。 

文章表現に不安なら、専門家の視点を取り入れる選択肢も

ここまで解説してきたように、事業計画書の文章表現には多くのコツがあります。しかし、自社の事業に没頭するあまり、客観的な視点を保つのが難しいと感じる経営者も少なくありません。社内用語を無意識に使ってしまったり、当たり前だと思っている前提が、第三者には伝わらなかったりすることはよくあることです。

そのような場合は、外部の専門家の視点を取り入れるのも有効な手段です。事業計画書作成の支援を行うコンサルティング会社などは、数多くの計画書を見てきた経験から、金融機関や投資家がどこに注目し、どのような表現を評価するのかを熟知しています。

例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、財務とビジネスの視点から経営者を支援するコンサルティングファームです。同社は年間260社もの事業計画書作成実績を持ち、特に資金調達やM&Aといった企業の重要な局面で、説得力のある計画書作りをサポートしています。専門家による客観的なレビューを受けることで、自分では気づけなかった表現の課題を発見し、計画書全体の質を大きく高めることが期待できます。

より専門的なサポートが必要な場合は、専門家の知見を借りることも検討してみましょう。

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執筆者:佐藤 宏樹(BulkUp Group, CEO)

バルクアップグループ3社の経営を担う、バルクアップコンサルティング株式会社 代表取締役社長。京都大学MBA。2013年に日本公認会計士試験および米国公認会計士試験(USCPA)に合格。三菱UFJ銀行にて法人営業を経験した後、PwCの事業再生アドバイザリーチームにて不採算事業の再建・資金繰り改善支援に従事。その後、独立。現在は事業計画書作成支援・資金調達アドバイス・小規模M&AのFA・DD業務などを手掛け、財務・法務・ITを横断したハンズオン支援を提供している。25以上の金融機関と連携。

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