事業計画書の書き方から資金調達方法まで徹底解説します

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ノンバンクからの資金調達を成功させるには?銀行とは違う計画書の3つの特徴

ノンバンクからの資金調達を成功させるには?銀行とは違う計画書の3つの特徴

ノンバンクからの資金調達を成功させるには?銀行とは違う計画書の3つの特徴

この記事はこんな方におすすめ

  • 銀行融資の審査に時間がかかっている、または断られてしまった経営者の方
  • 急な資金需要があり、スピーディーな資金調達方法を探している方
  • ノンバンクからの借入を検討しているが、事業計画書の書き方に不安がある方
  • 銀行向けとは違う、ノンバンクに評価される計画書のポイントを知りたい方

サマリー動画(約90秒)

約90秒の動画でこの記事のポイントを解説します。


銀行融資だけが選択肢ではない?資金調達の新たな一手

「銀行に融資を申し込んでいるが、審査がなかなか進まない…」

「急な大口受注で、すぐにでも運転資金が必要になった」

中小企業の経営者にとって、資金繰りは常に重要な経営課題です。多くの経営者が、資金調達といえばまず銀行を思い浮かべるかもしれません。しかし、審査に時間がかかったり、希望額に満たなかったりと、必ずしもスムーズに進むとは限りません。

実は、資金調達の選択肢は銀行だけではありません。特に、スピードや柔軟性が求められる場面で力強い味方となるのが「ノンバンク」の存在です。

しかし、ノンバンクは銀行と審査の視点が異なるため、同じ事業計画書では評価されない可能性があります。この記事では、ノンバンクとは何か、その特徴から、資金調達を成功に導く事業計画書の重要なポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。

ノンバンクとは?銀行とは違う特徴と役割

ノンバンクとは、預金の受け入れを行わず、融資(貸付)を専門に行う金融機関の総称です。具体的には、消費者金融、事業者金融、信販会社、クレジットカード会社、リース会社などが含まれます。

銀行が預金者から集めた資金を貸し出すのに対し、ノンバンクは自社の資金や銀行からの借入を元手に融資を行います。この違いが、両者のサービス特性に大きく影響しています。

銀行とノンバンクの主な違い

項目銀行ノンバンク
審査スピード比較的時間がかかる(数週間〜1ヶ月以上)比較的早い(最短即日〜数日)
審査の主な視点過去の実績、財務状況、担保・保証事業の将来性、収益性、返済能力
金利低め高め
資金使途比較的厳しい(設備資金、運転資金など)比較的柔軟
担保・保証人求められることが多い不要な場合もある(不動産担保ローンなどもある)

表を見てわかる通り、ノンバンクの最大の特徴は審査のスピードと柔軟性にあります。銀行が過去の財務内容や担保を重視するのに対し、ノンバンクは「その事業が将来的にきちんと利益を生み出し、貸したお金を返してくれるか」という事業の将来性をより重視する傾向があります。

その分、金利は銀行よりも高めに設定されています。これは、銀行融資を受けにくい企業にも融資を行うというリスクを、金利によってカバーしているためです。このビジネスモデルの違いを理解することが、ノンバンクに評価される事業計画書を作成する第一歩となります。

ノンバンクが事業計画書で特に重視する3つのポイント

銀行向けの事業計画書が「会社の安定性」や「過去の実績」をアピールするものであるなら、ノンバンク向けの計画書は「事業の収益力」と「返済の確実性」を強くアピールする必要があります。具体的に重視される3つのポイントを見ていきましょう。

1. 明確な資金使途と短期的な回収計画

ノンバンクは、長期的な視点で企業を育てるというより、「今回の融資が、いかに短期間で利益に結びつくか」をシビアに見ています。そのため、事業計画書では以下の点を明確にする必要があります。

  • 何のために資金が必要か(資金使途):

    「運転資金」といった曖昧な表現ではなく、「A社からの受注に対応するための材料仕入れ費用として500万円」「新規顧客獲得のためのWeb広告出稿費用として300万円」など、誰が見てもわかるように具体的に記載しましょう。見積書などの裏付け資料があれば、説得力はさらに増します。
  • 調達した資金でどうやって利益を出すか:

    その資金を投じることで、どれくらいの売上や利益が、いつ頃から発生する見込みなのかを具体的に示します。
  • どうやって返済していくか(返済計画):

    上記で得られた利益から、どのように返済原資を確保するのかを、月次の資金繰り表などを用いて具体的に示すことが極めて重要です。

ノンバンクは「貸したお金がきちんと返ってくるか」を最も重視します。そのため、資金使途と返済計画の間に、明確な因果関係があることを示す必要があります。

2. 事業の独自性と「儲かる仕組み」の証明

過去の実績や担保が不足している場合でも、事業そのものに魅力があればノンバンクは評価してくれる可能性があります。計画書では、自社の事業が「なぜ儲かるのか」を客観的なデータを用いて説明することが大切です。

  • 事業の独自性・強み:

    競合他社と比較して、自社のサービスや商品がどこで優れているのかを明確にしましょう。「価格が安い」「品質が高い」だけでなく、「独自の技術がある」「特定の顧客層に強い支持を得ている」といった具体的な強みをアピールします。
  • 収益モデル:

    どのようにして売上を利益に変えているのか、その仕組み(ビジネスモデル)を分かりやすく説明します。例えば、顧客単価、利益率、顧客の継続率など、具体的な数字を交えて説明すると良いでしょう。

事業の「実現可能性」を具体的に示すことが、信頼獲得につながります。詳しくは事業計画書における「実現可能性」の示し方|根拠ある数字の作り方とはも参考にしてください。

3. 誠実さを示すリスク情報の開示と対策

どのような事業にもリスクはつきものです。事業計画書でバラ色の未来だけを語っても、経験豊富な審査担当者には見抜かれてしまいます。むしろ、自社が抱えるリスクを正直に開示し、それに対してどのような対策を準備しているかを示すことで、「この経営者は事業を客観的に分析できている」という誠実な印象を与え、信頼を高めることができます。

  • 考えられるリスクの洗い出し:

    「競合の参入」「主要な取引先の喪失」「原材料価格の高騰」「売上が計画通りに進まなかった場合」など、考えられるリスクを具体的にリストアップします。
  • リスクへの具体的な対策:

    それぞれのリスクに対して、「そうなった場合に、具体的にどう対処するのか」という対応策をセットで記載します。

たとえ赤字決算であっても、その原因を明確に分析し、具体的な改善策を事業計画書で示すことができれば、資金調達の可能性は十分にあります。詳細は赤字でも資金調達は可能?事業計画書で説得するための3つの視点で解説しています。

FAQ(よくある質問)

Q1: ノンバンクは金利が高いイメージがありますが、大丈夫でしょうか?

A1: はい、一般的に銀行と比較して金利は高めに設定されています。しかし、その分、審査がスピーディであったり、銀行では難しい案件でも柔軟に対応してくれたりするメリットがあります。「時間」という価値を買う、あるいは緊急性の高い資金需要に応えるための有効な選択肢と捉えることが重要です。金利だけでなく、調達までのスピードや柔軟性を含めて総合的に判断しましょう。

Q2: 一度銀行に融資を断られたのですが、ノンバンクから借りることはできますか?

A2: 可能性は十分にあります。前述の通り、銀行とノンバンクでは審査の視点が異なります。銀行が過去の財務実績や担保を重視してNGと判断した場合でも、ノンバンクが事業の将来性や収益性を評価してOKと判断するケースは少なくありません。銀行とは異なる視点で評価される事業計画書の構成とは?資金調達を成功に導く書き方とチェックリストを意識して作成し、再度挑戦する価値はあります。

Q3: 個人事業主でもノンバンクからの資金調達は可能ですか?

A3: はい、可能です。ノンバンクの中には、法人だけでなく個人事業主を対象としたローン(ビジネスローン)を積極的に扱っている会社も多くあります。法人か個人事業主かという形態よりも、事業内容や返済能力が重視される点は同じです。確定申告書や事業計画書をしっかり準備して申し込みましょう。

専門家の知見を活用するのも一つの手

ここまでノンバンク向け事業計画書のポイントを解説してきましたが、「自社の強みをどうアピールすれば良いか分からない」「客観的なリスク分析が難しい」と感じる経営者の方もいるかもしれません。

そのような場合は、資金調達の専門家の力を借りるのも有効な選択肢です。専門家は、数多くの企業の資金調達を支援してきた経験から、ノンバンクの審査担当者に響くポイントを熟知しています。客観的な視点で事業の魅力を引き出し、説得力のある事業計画書を作成するためのアドバイスが期待できます。

M&Aや資金調達を支援する専門企業の中には、事業計画書作成に豊富な実績を持つ会社も存在します。例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、年間260社にのぼる事業計画書の作成支援実績があり、財務の専門家が経営者と伴走しながら、金融機関の視点を踏まえた計画書作りをサポートしています。

まとめ

ノンバンクからの資金調達は、銀行融資が難しい場合や、スピードが求められる場面において、非常に有効な手段です。成功の鍵は、銀行とは異なるノンバンクの審査視点を理解し、「短期的な回収計画」「事業の収益性」「誠実なリスク開示」という3つのポイントを盛り込んだ事業計画書を作成することにあります。

今回の記事を参考に、自社の事業の魅力を最大限に伝え、ノンバンクとの良好な関係を築くための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。一人で作成するのが難しいと感じたら、専門家の力を借りることも検討し、ぜひ資金調達を実現させてください。

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執筆者:佐藤 宏樹(BulkUp Group, CEO)

バルクアップグループ3社の経営を担う、バルクアップコンサルティング株式会社 代表取締役社長。京都大学MBA。2013年に日本公認会計士試験および米国公認会計士試験(USCPA)に合格。三菱UFJ銀行にて法人営業を経験した後、PwCの事業再生アドバイザリーチームにて不採算事業の再建・資金繰り改善支援に従事。その後、独立。現在は事業計画書作成支援・資金調達アドバイス・小規模M&AのFA・DD業務などを手掛け、財務・法務・ITを横断したハンズオン支援を提供している。25以上の金融機関と連携。

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