この記事はこんな方におすすめ
- 事業計画書を書き上げたものの、内容に自信が持てない方
- 金融機関の融資審査や投資家へのプレゼンを控えている経営者の方
- どこをどう直せば、より説得力のある計画書になるか分からない方
- 専門家の視点を取り入れて、事業計画の質を格段に高めたい方
サマリー動画(約90秒)
約90秒の動画でこの記事のポイントを解説します。
その事業計画書、提出する前に最終チェックしませんか?
情熱と時間を込めて事業計画書を書き上げた達成感は大きいものです。しかし、いざ提出する段階になると、「本当にこの内容で伝わるだろうか?」「審査で厳しい指摘を受けないだろうか?」「資金調達に失敗したらどうしよう…」といった不安が頭をよぎるのではないでしょうか。
事業計画書は、自社の未来を左右する重要な書類です。独りよがりな内容になっていたり、客観的な根拠が乏しかったりすると、どんなに優れたビジネスアイデアでも評価者に響きません。
この記事では、事業計画書を提出する前に必ず確認しておきたい「添削ポイント」を、「構成」「財務」「文章表現」の3つの視点から、合計20個のチェックリスト形式で徹底解説します。ご自身の計画書と照らし合わせながら、最終ブラッシュアップにお役立てください。
構成のチェックポイント8選|ストーリーに一貫性はあるか?
まずは、事業計画書全体の骨格となる「構成」のチェックです。話の展開が論理的で、読み手がスムーズに理解できる流れになっているかを確認しましょう。良い構成は、それだけで説得力を大きく向上させます。
1. □ 結論(事業の要点)が冒頭で示されているか?
多忙な読み手は、最後まで読んでくれるとは限りません。事業の目的、提供価値、目標などをまとめたエグゼクティブサマリーを冒頭に置き、最初に心を掴むことが重要です。
2. □ 事業の背景や課題に共感できるか?
なぜこの事業を始めるのか、どのような社会課題・顧客課題を解決したいのかが明確に描かれているでしょうか。背景に共感できるストーリーは、事業の意義を深く印象付けます。
3. □ ビジネスモデルは図解などで分かりやすく説明されているか?
「誰に」「何を」「どのように提供して」「どうやって儲けるのか」というビジネスの仕組みが、一目で理解できるように工夫されていますか。文章だけでなく、図やイラストを用いると効果的です。
4. □ 市場規模やターゲット顧客は具体的に示されているか?
「市場は大きい」「顧客は多い」といった曖昧な表現ではなく、信頼できるデータソースを基に具体的な市場規模を示し、どのようなニーズを持つ顧客をターゲットにするのかを明確にしましょう。
5. □ 競合との差別化・優位性が明確か?
競合他社の強み・弱みを分析した上で、自社のサービスがどのように優れているのか(価格、品質、技術、サービスなど)が、客観的な事実に基づいて説明されているか確認します。
6. □ チームの強みや経歴が事業と結びついているか?
経営者やチームメンバーが持つ経験やスキルが、なぜこの事業を成功させられるのか、その関連性を具体的にアピールできているでしょうか。
7. □ 計画全体の流れは論理的か?
「市場に課題がある(背景)→だからこのサービスが必要(事業概要)→こうすれば勝てる(戦略)→実行にはこれだけのお金が必要(財務計画)」という一連のストーリーに矛盾がなく、スムーズに繋がっているかを見直しましょう。より詳しい構成要素については、事業計画書の構成とは?資金調達を成功に導く書き方とチェックリストも参考にしてください。
8. □ SWOT分析などのフレームワークが活用されているか?
自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を客観的に分析し、戦略に活かしていることを示すと、計画の説得力が増します。
財務計画のチェックポイント7選|数字に「根拠」と「実現可能性」はあるか?
金融機関や投資家が最も厳しくチェックするのが財務計画です。希望的観測ではなく、客観的な根拠に基づいた「固い」数字が求められます。
9. □ 売上予測の根拠は明確かつ現実的か?
「客単価 × 客数 × 営業日数」のように、具体的な計算式で示されていますか?その計算の前提となる数値(客単価や客数など)が、市場調査や類似企業のデータに基づいており、現実離れしていないかを確認します。
10. □ 資金使途は具体的で妥当か?
調達したい資金を「何に」「いくら」使うのかが、1円単位で明確になっていますか?「運転資金」のような曖昧な項目ではなく、人件費、仕入費、広告宣伝費、設備投資など、具体的に記載する必要があります。金融機関が特に注目するポイントは金融機関が見ているポイントは?事業計画書で融資審査を突破するコツで詳しく解説しています。
11. □ 利益計画(損益計算書)は整合性が取れているか?
売上から原価や経費を差し引いた利益の計算は正しいでしょうか。特に、売上の増加に伴って変動する費用(変動費)が適切に計上されているかを確認します。
12. □ 資金繰り計画(キャッシュフロー計算書)は含まれているか?
利益が出ていても、手元の現金がなくなれば会社は倒産します(黒字倒産)。入金と出金のタイミングを考慮した資金繰り計画は、事業の継続性を示す上で非常に重要です。
13. □ 複数のシナリオが想定されているか?
計画通りに進む「基本ケース」だけでなく、売上が想定を下回った場合の「悲観ケース」、上振れした場合の「楽観ケース」など、複数のシナリオを提示できると、リスク管理能力の高さを示せます。
14. □ 借入金の返済計画に無理はないか?
融資を希望する場合、事業で生み出す利益(キャッシュ)から無理なく返済できる計画になっているかは、必ずチェックされるポイントです。
15. □ 専門用語や会計基準の使い方は正しいか?
減価償却費、営業利益、経常利益などの会計用語を正しく理解し、使用していますか。自信がない場合は、専門家のチェックを受けるのが賢明です。事業計画書における財務諸表の基本は財務3表とは?PL・BS・CFの基礎と事業計画書への活かし方をわかりやすく解説で学ぶことができます。
文章表現のチェックポイント5選|「伝えたいこと」が「伝わる」か?
最後に、文章そのもののクオリティです。どんなに素晴らしい内容でも、読みにくかったり、誤字脱字が多かったりすると、信頼性を損なってしまいます。
16. □ 専門用語を多用せず、誰にでも分かる言葉で書かれているか?
業界内でしか通じない専門用語や略語は避け、中学生が読んでも理解できるような平易な言葉で説明することを心がけましょう。
17. □ 一文が長すぎず、簡潔に書かれているか?
一文が長くなると、主語と述語の関係が曖昧になり、意味が伝わりにくくなります。一文は60文字以内を目安に、短く区切ることを意識しましょう。
18. □ 熱意だけでなく、客観的な事実(ファクト)で語られているか?
「絶対に成功します!」といった情熱的な言葉だけでなく、「市場調査の結果、〇〇というニーズが80%のユーザーに存在します」のように、具体的なデータや事実を基に語ることが説得力を生みます。計画の事業計画書における「実現可能性」の示し方|根拠ある数字の作り方とはが重要です。
19. □ 誤字・脱字、表記の揺れはないか?
細かいミスは、注意力の欠如や事業への真剣さを疑われる原因になります。声に出して読んだり、時間を置いてから見直したり、第三者に読んでもらったりして、徹底的にチェックしましょう。
20. □ 全体を通して、ポジティブで一貫したトーンか?
文章のトーンは、読み手が抱く印象を大きく左右します。課題やリスクを正直に認めつつも、それを乗り越えて成長していくというポジティブな姿勢を貫きましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 事業計画書の添削は自分でするだけで十分ですか?
A. まずはセルフチェックで完成度を高めることが重要です。しかし、自分では気づきにくい論理の飛躍や、業界の常識から外れた計画になっている可能性もあります。可能であれば、経営者の知人や、融資・投資の経験がある第三者に見てもらうことを強くおすすめします。客観的な視点が入ることで、計画は格段に磨かれます。
Q. 添削にどれくらいの時間をかけるべきですか?
A. 一概には言えませんが、一度書き上げた後、最低でも数日は時間を空けてから見直すのが良いでしょう。時間を置くことで、新鮮な目で自分の計画書を読み返すことができます。重要なプレゼンや審査の前であれば、1〜2週間かけてじっくりとブラッシュアップするケースも少なくありません。
Q. 計画が赤字スタートなのですが、印象は悪いでしょうか?
A. スタートアップや新規事業では、初期投資がかさむため、初年度から赤字になることは珍しくありません。重要なのは、なぜ赤字になるのか(理由)、いつ黒字化するのか(時期)、そして黒字化するための具体的な戦略が明確に示されていることです。根拠のある赤字計画であれば、必ずしもマイナス評価にはなりません。
専門家への相談も有効な選択肢
セルフチェックには限界があり、より客観的で専門的な視点を取り入れたい場合、事業計画書作成のプロに相談するのも一つの有効な手段です。
例えば、事業計画書作成支援や資金調達コンサルティングを行う企業の中には、バルクアップコンサルティング株式会社のように、年間260社以上の事業計画書作成実績を持つ会社もあります。こうした企業は、公認会計士や金融機関出身者といった財務の専門家を擁し、数多くの資金調達を成功させてきたノウハウを基に、金融機関や投資家が何を評価するのかを熟知しています。
第三者の専門的な視点から添削を受けることで、自分だけでは見つけられなかった課題を発見し、計画の説得力を飛躍的に高めることが期待できるでしょう。
まとめ|自信を持って未来を語るために
事業計画書の添削は、単なる間違い探しではありません。自社のビジネスモデルを深く見つめ直し、成功への道筋をより明確にするための重要なプロセスです。
今回ご紹介した20のチェックポイントを活用し、ご自身の事業計画書をあらゆる角度から見直してみてください。一つひとつの項目をクリアしていくことで、計画の精度が上がり、何よりもあなた自身の事業への自信が深まるはずです。
練り上げられた事業計画書は、あなたの情熱とビジョンを伝える最強の武器となります。この記事が、あなたの挑戦を後押しできれば幸いです。
事業計画書の作成や資金調達に関して、より専門的なサポートが必要だと感じた方は、専門家への相談を検討してみてはいかがでしょうか。
文章表現に不安なら、専門家の視点を取り入れる選択肢も
ここまで解説してきたように、事業計画書の文章表現には多くのコツがあります。しかし、自社の事業に没頭するあまり、客観的な視点を保つのが難しいと感じる経営者も少なくありません。社内用語を無意識に使ってしまったり、当たり前だと思っている前提が、第三者には伝わらなかったりすることはよくあることです。
そのような場合は、外部の専門家の視点を取り入れるのも有効な手段です。事業計画書作成の支援を行うコンサルティング会社などは、数多くの計画書を見てきた経験から、金融機関や投資家がどこに注目し、どのような表現を評価するのかを熟知しています。
例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、財務とビジネスの視点から経営者を支援するコンサルティングファームです。同社は年間260社もの事業計画書作成実績を持ち、特に資金調達やM&Aといった企業の重要な局面で、説得力のある計画書作りをサポートしています。専門家による客観的なレビューを受けることで、自分では気づけなかった表現の課題を発見し、計画書全体の質を大きく高めることが期待できます。
文章表現に不安なら、専門家の視点を取り入れる選択肢も
ここまで解説してきたように、事業計画書の文章表現には多くのコツがあります。しかし、自社の事業に没頭するあまり、客観的な視点を保つのが難しいと感じる経営者も少なくありません。社内用語を無意識に使ってしまったり、当たり前だと思っている前提が、第三者には伝わらなかったりすることはよくあることです。
そのような場合は、外部の専門家の視点を取り入れるのも有効な手段です。事業計画書作成の支援を行うコンサルティング会社などは、数多くの計画書を見てきた経験から、金融機関や投資家がどこに注目し、どのような表現を評価するのかを熟知しています。
例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、財務とビジネスの視点から経営者を支援するコンサルティングファームです。同社は年間260社もの事業計画書作成実績を持ち、特に資金調達やM&Aといった企業の重要な局面で、説得力のある計画書作りをサポートしています。専門家による客観的なレビューを受けることで、自分では気づけなかった表現の課題を発見し、計画書全体の質を大きく高めることが期待できます。
より専門的なサポートが必要な場合は、専門家の知見を借りることも検討してみましょう。
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累計1,180社以上を支援した実績を持つ私たちが、
投資家・金融機関に伝わる計画書づくりをサポートします。
ご相談は弊社代表の佐藤が直接承ります。
執筆者:佐藤 宏樹(BulkUp Group, CEO)
バルクアップグループ3社の経営を担う、バルクアップコンサルティング株式会社 代表取締役社長。京都大学MBA。2013年に日本公認会計士試験および米国公認会計士試験(USCPA)に合格。三菱UFJ銀行にて法人営業を経験した後、PwCの事業再生アドバイザリーチームにて不採算事業の再建・資金繰り改善支援に従事。その後、独立。現在は事業計画書作成支援・資金調達アドバイス・小規模M&AのFA・DD業務などを手掛け、財務・法務・ITを横断したハンズオン支援を提供している。25以上の金融機関と連携。

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