ホーム 事業計画書 訪問看護ステーション開業の事業計画書|融資を通す収益・資金計画の作り方-続編
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訪問看護ステーション開業の事業計画書|融資を通す収益・資金計画の作り方-続編

この記事はこんな方におすすめ

  • 税理士に事業計画書を依頼しようか迷っている経営者・創業者
  • 代行業者・税理士・会計士の違いと費用差を整理したい方
  • 融資・補助金・M&Aで使える事業計画書を作るためにどの専門家に頼むべきか判断したい方

『人員基準と資金繰りが分からず、開業に踏み切れずにいる』。訪問看護開業を志す看護師の方からよく聞かれる声です。結論として、訪問看護の事業計画書は、常勤換算2.5人の人員基準と、介護報酬の入金タイムラグを織り込んだ運転資金計画を作れるかで、融資と指定申請の通り方が大きく変わります。 

この記事はこんな方におすすめ – 訪問看護ステーションの開業を目指している看護師の方 – 人員基準と介護報酬の仕組みを資金計画に落とし込みたい方 – 国保連請求の入金サイトと運転資金の関係に不安がある方 – 1人開業と法人開業で迷っている方 

訪問看護の開業資金と融資・指定申請の関係 

訪問看護ステーションは、事務所賃料・訪問用車両・請求ソフト・採用費・当面の人件費まで含めると、初期費用と運転資金の合計が小さくありません。 

訪問看護は介護保険・医療保険を扱うため、各都道府県への指定申請を経て保険請求が可能となります。指定には人員・設備・運営の各基準を満たす必要があり、これらが事業計画書に反映されていないと融資審査でも指定申請でも評価が伸びません。 

融資の主な窓口は日本政策金融公庫と地域の信用金庫・信用組合です。創業期の審査ポイントは創業直後でも融資を勝ち取る!初年度計画書の書き方と注意点で解説しています。看護現場との両立で時間が取れない場合は、訪問看護開業の事業計画書を専門家に依頼する選択肢も視野に入れておくと、開業準備のスケジュール全体が安定します。

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訪問看護の事業計画書に必要な項目と数値の作り方 

人員計画・売上計画・運転資金計画の三本柱を、整合性を持って組み立てることが重要です。 

人員基準(常勤換算2.5人)と人件費計画 

指定を受けるには、保健師・看護師または准看護師が常勤換算で2.5人以上必要です。常勤換算とは、各職員の勤務時間を常勤の所定労働時間で割って合算する考え方です。 

人件費は訪問看護最大のコスト項目で固定費の中心です。常勤・非常勤の構成、社会保険料の事業主負担、採用費まで月次の損益計画に反映します。 

売上計画=訪問件数×介護報酬/医療保険+自費メニュー 

売上は訪問1件あたりの単価×月間訪問件数で組み立てます。介護報酬の単価は改定で変動するため、計画書には改定動向を踏まえる旨を添えます。 

看護師1人あたりの月間訪問件数には、地理的条件と移動時間による現実的な上限があります。立ち上げ期は控えめに始め、段階的に増やす計画が現実的です。自費メニューを組み合わせると、保険売上の単価変動リスクを分散できます。 

介護報酬の入金サイト(国保連請求)と運転資金 

介護保険分は、国民健康保険団体連合会(国保連)にサービス提供月の翌月10日までに請求し、入金は翌々月となるのが一般的です。 

この間も給与・社会保険料・家賃などの固定費は毎月発生します。開業当初は最低でも3〜6ヶ月分の運転資金を、自己資金と融資で確保するのが現実的です。資金繰り表の作り方は事業計画書のP/L(損益計算書)の作り方|記載例付きも参考にしてください。 

1人開業/法人開業で変わる計画の作り方(比較表) 

項目 1人開業(小規模法人) 法人開業(医療・介護法人) 
中心となる収益 自費と保険の組み合わせ 保険売上中心で件数を稼ぐ 
初期投資の規模 比較的小さい やや大きい 
運転資金の必要月数 6ヶ月分以上を厚めに確保 3〜6ヶ月分を目安 
人員計画の課題 常勤換算2.5人の確保 配置転換と新規採用 
融資の主な窓口 日本政策金融公庫 福祉医療機構・取引金融機関 
計画書の重点 自費単価の根拠と人員定着策 既存事業との相乗効果 

訪問看護は「1人開業」と俗称されますが、開設者が1人でも運営には常勤換算2.5人以上が必要で、創業者本人だけで指定取得はできません。 

融資・指定申請審査で見られる訪問看護ならではのポイント 

審査で見られるのは、介護報酬の入金タイムラグを踏まえた運転資金計画と、人員定着の見通しです。訪問看護は人手依存の事業のため、看護師の採用・定着が生命線です。事業計画書には採用ルート・教育体制・労働環境の工夫を具体的に書き込みます。 

公的支援を組み合わせる場合、小規模事業者持続化補助金など、訪問看護でも活用できる制度があります。詳細は補助金・助成金を勝ち取る事業計画書の書き方【小規模事業者持続化補助金にも対応】を参照してください。補助金申請まで含めた書類を一括で整えたい場合は、介護事業の事業計画書代行を依頼するメリットが特に大きくなります。 

自作の限界と専門家に依頼すべきケース 

人員基準・介護報酬・運転資金の三点を矛盾なく組み立てる作業は、看護現場の経験が豊富でも、損益計算書・資金繰り表・指定申請書類を初めて作るとなると想定以上に時間がかかります。融資の借入希望額が大きい場合や医療法人化を視野に入れている場合は、事業計画書代行の活用を検討してください。訪問看護開業の事業計画書を依頼することで、人員基準と介護報酬の制度知識を踏まえた数値計画と、金融機関が確認したい論点を網羅した書類を一度に整えられます。 

事業計画書の代行を依頼する(バルクアップコンサルティングのサービス詳細) 

バルクアップコンサルティング株式会社では、事業計画書作成支援 累計1,080社以上、年間260社の実績をもとに、医療・介護分野の事業計画書代行を提供しています。 

よくある質問(FAQ) 

Q. 訪問看護の開業資金はいくらかかりますか?

A. 事務所規模・車両台数・採用人数・立ち上げ期の人件費で幅があります。介護報酬の入金まで約2ヶ月のタイムラグがあるため、運転資金は3〜6ヶ月分を最低限の目安として確保することが推奨されます。 

Q. 1人で開業できますか(人員基準)?

A. 開設者は1人でも、指定には常勤換算2.5人以上の看護職員が必要です。これは介護保険法の人員基準で、創業者1名と非常勤看護師2名以上の組み合わせなどで満たす設計が現実的です。 

Q. 介護報酬の入金が遅い影響と運転資金は?

A. 国保連請求は提供月の翌月、入金は翌々月が一般的です。この間も人件費・家賃は発生するため、運転資金が薄いと黒字でも資金ショートを起こします。 

Q. 自費の訪問看護は計画にどう入れますか?

A. 保険適用外の長時間ケアや退院後の同行サービスなど、自費メニューを設計し、訪問件数と単価を分けて売上計画に組み込みます。地域ニーズと顧客像を明確に書きます。 

Q. 開業資金はどこから借りられますか?

A. 創業期は日本政策金融公庫の創業融資制度が中心です。地域の信用金庫・信用組合との取引も並行して進めると、追加調達時に有利です。福祉医療機構の融資も選択肢となります。 

まとめ 

訪問看護ステーションの事業計画書は、常勤換算2.5人の人員基準、介護報酬の入金サイト、運転資金の三点を矛盾なく組み立てることが融資・指定申請の鍵です。看護の現場感覚と会計知識の両方を反映できれば、審査担当者から信頼される計画書となります。 

バルクアップコンサルティング株式会社は、事業計画書作成支援 累計1,080社以上、年間260社の実績をもとに、訪問看護ステーション開業の事業計画書代行を提供しています。介護事業の事業計画書代行を依頼するメリットや、訪問看護開業の事業計画書を依頼する流れを確認したい方は、下記のサービスページをご覧ください。 

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文章表現に不安なら、専門家の視点を取り入れる選択肢も

ここまで解説してきたように、事業計画書の文章表現には多くのコツがあります。しかし、自社の事業に没頭するあまり、客観的な視点を保つのが難しいと感じる経営者も少なくありません。社内用語を無意識に使ってしまったり、当たり前だと思っている前提が、第三者には伝わらなかったりすることはよくあることです。

そのような場合は、外部の専門家の視点を取り入れるのも有効な手段です。事業計画書作成の支援を行うコンサルティング会社などは、数多くの計画書を見てきた経験から、金融機関や投資家がどこに注目し、どのような表現を評価するのかを熟知しています。

例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、財務とビジネスの視点から経営者を支援するコンサルティングファームです。同社は年間260社もの事業計画書作成実績を持ち、特に資金調達やM&Aといった企業の重要な局面で、説得力のある計画書作りをサポートしています。専門家による客観的なレビューを受けることで、自分では気づけなかった表現の課題を発見し、計画書全体の質を大きく高めることが期待できます。

より専門的なサポートが必要な場合は、専門家の知見を借りることも検討してみましょう。

この記事の著者

AUTHOR
佐藤 宏樹
ACADEMIC
京都大学経営管理大学院 MBA
英国ノッティンガム大学ビジネススクール 客員実務家(兼任・2026〜)

佐藤 宏樹

代表取締役社長 / BulkUp Group, Group CEO
2007三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)法人部門 入行。
2013公認会計士(日本)及び米国公認会計士 試験合格。
2014PwC(DEALS部門)入社。財務DD・ビジネスDD・銀行交渉等を経験。
2017バルクアップコンサルティング株式会社 設立。
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