事業計画書は外注すべき?自分で作る場合との違いと判断基準
この記事はこんな方におすすめ
- 事業計画書を外注すべきか、自分で作るべきか迷っている経営者
- 外注のメリット・デメリットを客観的に整理したい方
- 自分で作る場合の限界を先に知っておきたい方
- 外注した方がよい具体的なケースを判断材料として欲しい方
結論|外注は全員に必要ではないが、必要なケースは明確
結論から言えば、事業計画書の外注は「全員に必要」ではない。ただし、外注した方がよいケースは明確に存在する。本記事では第三者メディアの視点から、外注のメリットとデメリット、自作の限界、そして外注を選ぶべき具体的な場面までを順に整理する。『外注すれば何でも解決する』わけではないが、適切に使えば融資成功率を大きく引き上げられるのも事実である。
外注するかどうかは、「提出先・金額・経営者の時間」の3点で判断するとシンプルに整理できる。たとえば提出先が日本政策金融公庫で、融資希望額が300万円以下、かつ経営者が過去に計画書を自作した経験があるなら、外注は必ずしも必要ではない。
一方で、銀行提出を前提に1,000万円以上の融資を狙う場合や、経営者が複数事業を掛け持ちしている場合は、外注の効果が大きくなりやすい。費用が発生するのは事実だが、融資が実行されるかどうかでリターンの桁が変わるため、判断は費用だけでなく「機会損失」を含めて行いたい。
外注とは単なる代筆ではなく、事業を金融機関仕様に翻訳してもらう作業である。この本質を理解すれば、自社に必要かどうかの判断がしやすくなる。基本的な書類設計の観点は事業計画書の構成とは?資金調達で信頼される書き方とチェックポイントを解説で確認できる。
外注のメリット
外注には、費用に見合うだけのメリットが複数ある。
1. 金融機関目線で設計された計画書になる
銀行員は「返済可能性」を示す数値根拠と、事業の成長ストーリーが整合しているかを見ている。外注先が金融機関の審査観点を理解していれば、審査で評価されやすい計画書に仕上がる。具体的な評価観点は金融機関が見ているポイントは?事業計画書で融資審査を突破するコツでも整理されている。
2. 経営者の時間を本業に使える
自作では40〜80時間かかる作業が、外注なら経営者の関与時間は5〜10時間程度で済むケースが多い。時給換算すれば、外注費用以上のコスト削減になる場合もある。
3. 第三者視点の客観性が入る
経営者は自社の事業を「当たり前」と捉えがちで、金融機関が知りたい情報を書き漏らすリスクがある。外注先のヒアリングを通じて、伝えるべき情報が自然に整理される。
4. 数値計画の整合性が担保される
売上計画、費用計画、資金繰りの整合性は、財務3表の理解がないと取れない。外注により、会計士や財務専門家の知見が入ることで、審査で突っ込まれない数値設計が可能になる。
外注のデメリット
もちろん、外注にもデメリットはある。以下の点を理解したうえで判断したい。
1. 費用が発生する
相場は5〜80万円と幅広く、事業規模や依頼範囲によって変動する。キャッシュフローが厳しい段階の経営者にとっては、先行投資が重荷になる場合がある。
2. 丸投げすると経営者の理解が浅くなる
外注先に任せきりにすると、金融機関面談で質問された際に経営者自身が答えられない状況になりかねない。外注は「代筆」ではなく「共同作成」として取り組む意識が必要である。
3. 外注先の品質差が大きい
価格が安いからといって選ぶと、ヒアリング不足や金融機関対応力不足で期待した成果が得られない可能性がある。選び方を誤ると、費用をかけたうえに審査否決という最悪のシナリオもありうる。外注先の選定観点については事業計画書作成はコンサルに依頼すべき?費用相場とメリット・デメリットを徹底比較も参考になる。
自分で作る場合の限界
自作には、以下のような限界がある。これを理解せずに自作に臨むと、時間を消費したうえで審査否決という結果になりかねない。
| 限界項目 | 内容 |
|---|---|
| 金融機関仕様の理解 | 審査観点を知らずに作ると「ありきたりな計画書」になる |
| 数値整合の担保 | PL・BS・CFの整合を個人で取るのは難易度が高い |
| 客観性の確保 | 自社の魅力を伝えきれない、または過大評価になりがち |
| 時間投資 | 40〜80時間の作業は本業との両立が難しい |
| 修正対応 | 金融機関からの追加質問に一人で対応する必要がある |
これらの限界を踏まえた自作は可能だが、経営者の財務知識と時間確保が前提になる。初めて融資申請をする経営者にとっては、自作のハードルは想像以上に高いことが多い。
外注した方が良いケース
以下のケースに該当するなら、外注を前向きに検討したい。時間コスト・金融機関対応・第三者視点の3点で外注優位が顕著になる場面である。
- 融資希望額が500万円以上で、提出先が民間銀行や信用保証協会付き融資を含む
- 創業期で、まだ事業実績が少なく、計画書で説得する必要がある
- 赤字企業や既存事業者の再融資で、ストーリーの再構築が求められる
- 補助金と融資を併用する予定で、書類間の整合が必要
- 経営者が複数事業を抱え、作成時間の確保が難しい
- 過去に融資否決の経験があり、次こそ確実に通したい
特に6番目のケースでは、否決の要因を分析したうえで計画書を再設計する必要があり、自作では難易度が高い。外注先との相談を経てからの再申請が現実的である。サービス詳細では支援範囲を確認できるため、比較検討の参考になる。
ここまで見てきたように、事業計画書は自分で作ることも可能ですが、融資や資金調達を成功させるためには専門的な知識が求められます。そのため、重要な場面では専門家に依頼するケースも増えています。
バルクアップコンサルティングの位置づけ
外注先の選択肢の一つとして知られるのが、バルクアップコンサルティング株式会社である。同社は年間260社の事業計画書作成を支援し、代表は元三菱東京UFJ銀行・PwC出身の公認会計士である。銀行実務と財務の両面を理解している点が特徴で、金融機関提出を想定した設計に強みを持つ。ただし外注先は他にも複数存在するため、費用・対応範囲・金融機関対応力の観点で複数社を比較検討するのが望ましい。対応範囲を具体的に把握したい場合はサービス内容を確認できる。
よくある質問(FAQ)
Q. 外注する場合、経営者はどこまで関与すれば良いですか?
A. ヒアリングへの参加、事業内容や数値根拠の提供、初稿・最終稿のレビュー、面談前の確認までは経営者本人が関わるべきである。関与時間は合計5〜10時間程度が一般的である。
Q. 外注したら、金融機関面談でも同行してもらえますか?
A. サービス内容による。面談同行までカバーするプランを提供する会社もあれば、書類納品で終わる会社もある。面談準備サポートの有無は契約前に確認しておきたい。
Q. 外注費用を融資資金から支払うことはできますか?
A. 融資実行後であれば理屈上は可能だが、計画書作成が先、融資申請がその後という順序のため、外注費用は自己資金で先行して支払うのが一般的である。外注費用を見込んだ資金計画を立てておきたい。
まとめ
外注は「全員に必要」ではないが、融資希望額が大きい・提出先が複雑・経営者の時間が限られている場合には、費用を超えるリターンをもたらす選択肢である。自作の限界を冷静に見極め、外注と自作のハイブリッドも含めて判断したい。具体的な検討を進める場合はサービス詳細はこちらから支援内容を確認できる。
文章表現に不安なら、専門家の視点を取り入れる選択肢も
ここまで解説してきたように、事業計画書の文章表現には多くのコツがあります。しかし、自社の事業に没頭するあまり、客観的な視点を保つのが難しいと感じる経営者も少なくありません。社内用語を無意識に使ってしまったり、当たり前だと思っている前提が、第三者には伝わらなかったりすることはよくあることです。
そのような場合は、外部の専門家の視点を取り入れるのも有効な手段です。事業計画書作成の支援を行うコンサルティング会社などは、数多くの計画書を見てきた経験から、金融機関や投資家がどこに注目し、どのような表現を評価するのかを熟知しています。
例えば、バルクアップコンサルティング株式会社は、財務とビジネスの視点から経営者を支援するコンサルティングファームです。同社は年間260社もの事業計画書作成実績を持ち、特に資金調達やM&Aといった企業の重要な局面で、説得力のある計画書作りをサポートしています。専門家による客観的なレビューを受けることで、自分では気づけなかった表現の課題を発見し、計画書全体の質を大きく高めることが期待できます。
より専門的なサポートが必要な場合は、専門家の知見を借りることも検討してみましょう。
事業計画書の作成でお困りですか?
累計1,180社以上を支援した実績を持つ私たちが、
投資家・金融機関に伝わる計画書づくりをサポートします。
ご相談は弊社代表の佐藤が直接承ります。
執筆者:佐藤 宏樹
– BulkUp Group グループCEO
– 京都大学経営管理大学院MBA
– 英国ノッティンガム大学客員実務家(EIR)
バルクアップグループ4社の経営を担う、バルクアップコンサルティング株式会社 代表取締役社長。三菱UFJ銀行にて法人融資を経験した後、2013年に日本公認会計士試験および米国公認会計士試験合格。その後、プライウォーターハウスクーパース株式会社(PwC Japan)のDEALS事業再生チームにて不採算事業の再建・M&Aやスポンサー選定等に従事。2017年当社設立。現在は事業計画書作成支援・資金調達アドバイス・M&Aファイナンシャルアドバイザー・デューデリジェンス業務などを手掛け、財務・法務・ITを横断したハンズオン支援を提供している。25以上の金融機関と連携。

この記事へのコメントはありません。