事業計画書の書き方から資金調達方法まで徹底解説します

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【保存版】事業計画書のフォーマット比較|金融機関・投資家・補助金向けテンプレートの選び方と記載例

【保存版】事業計画書フォーマットはどれがいい?目的別の選び方と記載例を一覧解説

【保存版】事業計画書フォーマットはどれがいい?目的別の選び方と記載例を一覧解説

この記事はこんな方におすすめ

  • 事業計画書を作りたいが、どのフォーマットを選べば良いか分からない方
  • 銀行融資や投資家向けなど、目的別のフォーマットの違いを知りたい経営者の方
  • 無料のテンプレートを探しているが、自社に合うものが見つからない個人事業主の方
  • 各フォーマットの記載例や書き方のポイントを具体的に知りたい方

事業計画書づくり、最初の壁は「フォーマット選び」

会社の未来を描き、資金調達や事業提携を実現するための重要な書類「事業計画書」。いざ作成しようと思っても、「どのフォーマット(雛形)を使えば良いのだろう?」と手が止まってしまった経験はないでしょうか。

インターネット上には様々なテンプレートがあふれていますが、提出する相手や目的によって、求められる内容や形式は大きく異なります。例えば、銀行が重視するポイントと、投資家が知りたい情報は必ずしも同じではありません。

目的と合わないフォーマットを選んでしまうと、せっかく練り上げた事業内容が相手に正しく伝わらず、融資や投資の機会を逃してしまう可能性すらあります。事業計画書は、単に項目を埋めるだけの作業ではありません。「誰に、何を伝え、どう動いてほしいのか」を明確にし、その目的に最適なフォーマットを選ぶことが、成功への第一歩と言えるでしょう。

この記事では、事業計画書の代表的なフォーマットを目的別に整理し、それぞれの特徴や選び方のポイント、具体的な記載項目までを分かりやすく解説します。

事業計画書の「フォーマット」とは?なぜ使うべき?

そもそも、事業計画書のフォーマットとは何でしょうか。これは、事業計画を構成するために必要な項目をまとめた「型」や「雛形」のことです。多くの場合、特定の提出先(例:日本政策金融公庫)が指定した書式や、一般的に使われる標準的な構成を指します。

フォーマットを使う最大のメリットは、伝えるべき情報の抜け漏れを防ぎ、相手が内容を理解しやすくなる点にあります。

  • 網羅性: 計画を説明する上で必要な項目が網羅されているため、作成者は何を書くべきか迷いにくくなります。
  • 比較・評価のしやすさ: 審査する側(銀行や投資家など)は、同じフォーマットで提出された複数の計画書を比較検討しやすくなり、迅速で公平な判断につながります。

もちろん、自由な形式で事業の魅力をアピールする方法もありますが、特に融資や補助金申請など、明確な審査基準が存在する場面では、指定されたフォーマットに従うことが基本となります。まずは、どのようなフォーマットが存在するのか、その全体像を把握することから始めましょう。

「とりあえず埋めればOK」は間違い!フォーマットに関するよくある誤解

事業計画書のフォーマットに関して、多くの人が陥りがちな誤解がいくつかあります。

一つ目は、「テンプレートの空欄を埋めさえすれば完成する」という考え方です。フォーマットはあくまで骨格に過ぎません。その項目一つひとつに、自社の事業の強みや独自性、実現可能性を示す具体的な根拠を盛り込まなければ、説得力のある計画書にはなりません。テンプレートの言葉をそのまま使うのではなく、自分の言葉で、情熱と論理を持って記述することが不可欠です。

二つ目は、「どのフォーマットも中身はだいたい同じだろう」という思い込みです。前述の通り、提出先によって評価のポイントは大きく異なります。例えば、金融機関は「貸したお金が確実に返ってくるか(返済能力)」を厳しく見ますが、ベンチャーキャピタル(VC)などの投資家は「事業が大きく成長し、大きなリターンを生むか(成長性)」に注目します。この視点の違いを理解せずに計画書を作成しても、相手の心には響きません。

フォーマットは便利な道具ですが、それに頼りきるのではなく、「誰に何を伝えるか」という目的意識を常に持つことが最も重要です。

【目的別】主要な事業計画書フォーマット一覧と選び方のポイント

事業計画書のフォーマットは、主に「誰に提出するか」という目的によって大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴と、どのような場合に選ぶべきかを解説します。

目的 金融機関(融資) 投資家(出資) 補助金・助成金(採択)
重視される点 収益性と返済能力、事業の堅実性 市場の成長性、独自性、経営チーム 公益性、政策との合致、計画の具体性
特徴 定型的な書式が多い。数値計画(特に収支計画、資金繰り)が詳細。 自由形式が多い。将来のビジョンや市場分析、競合優位性の説明が中心。 公募要領で厳密に書式が指定されている。事業の社会的意義や費用対効果の説明が求められる。
代表的な入手先 日本政策金融公庫、各銀行、信用保証協会などの公式サイト テンプレートサイト(独自作成の場合も多い) 各補助金・助成金の事務局サイト(Jグランツなど)
ページ数目安 10ページ前後 15〜30ページ程度 5〜15ページ程度(公募要領による)

1. 金融機関(銀行・信用金庫など)向けフォーマット

銀行などの金融機関から融資を受けたい場合に使用するフォーマットです。最も重視されるのは「事業の収益性」と「安定した返済能力」です。

特徴:

  • 創業動機、経営者の経歴、取扱商品・サービス、売上・費用の見込み、必要な資金と調達方法など、事業の基本情報を正確に記述する項目が並びます。
  • 特に、収支計画や資金繰り計画といった財務計画を詳細に、かつ実現可能な根拠をもって示すことが求められます。

代表例:日本政策金融公庫の「創業計画書」

これから起業する方や起業して間もない方が融資を申し込む際に、最も一般的に使用されるフォーマットの一つです。公庫の公式サイトからダウンロードでき、記載例も豊富なため、初めて事業計画書を作成する方にとって良い手本となります。具体的な書き方については、日本政策金融公庫に提出する事業計画書の書き方【審査通過のコツ】の記事も参考にすると良いでしょう。

2. 投資家(VC・エンジェル投資家など)向けフォーマット

ベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家から出資を募る際に使用します。金融機関向けとは異なり、「将来どれだけ大きく成長できるか(ポテンシャル)」をアピールすることが最大の目的です。

特徴:

  • 特定の定型フォーマットは少なく、比較的自由な形式で作成されることが多いです。
  • 「どのような社会課題を解決するのか」「市場規模はどれくらいか」「競合と比べて何が優れているのか」「どのような経営チームで実現するのか」といった、未来志向のストーリーが重要視されます。
  • 数値計画ももちろん重要ですが、売上予測の根拠となる市場データや顧客獲得戦略などを手厚く説明する必要があります。投資家を惹きつける計画書の作り方については、投資家が『読みたくなる』事業計画書の作り方|プレゼンにも効く実践テクニックで詳しく解説されています。

3. 補助金・助成金向けフォーマット

国や地方自治体が公募する補助金や助成金を申請する際に使用します。これらの制度は、政策目的(例:中小企業のIT導入支援、地域活性化など)を実現するために設けられています。そのため、「自社の事業が、その制度の趣旨や目的に合致しているか」を明確に示す必要があります。

特徴:

  • 公募要領でフォーマットや記載事項が厳密に定められており、それに従わないと審査の土俵にすら上がれません。
  • 事業の新規性や独創性に加え、地域経済への貢献や雇用創出といった「公益性」をアピールすることが採択の鍵となります。
  • 補助対象となる経費の内訳や、その妥当性を具体的に説明することも求められます。補助金獲得を目指す方は、補助金・助成金を勝ち取る事業計画書の書き方【小規模事業者持続化補助金にも対応】をぜひご一読ください。

このように、目的によってフォーマットの特性は大きく異なります。まずは、事業計画書の構成とは?資金調達を成功に導く書き方とチェックリストを参考に、計画書の基本構成を理解した上で、自社の目的に合ったフォーマットを選定しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1:事業計画書のフォーマットはどこで手に入りますか?

A1:
目的によって異なります。融資目的であれば、日本政策金融公庫や取引を検討している銀行の公式サイトで提供されています。補助金の場合は、各制度の公募サイトからダウンロードするのが一般的です。投資家向けや社内プレゼン用など、特定の書式がない場合は、中小企業庁の「経営計画つくるくん」のような公的機関が提供するツールや、民間のテンプレートサイトを活用する方法があります。

Q2:融資も投資も両方考えています。どのフォーマットを使えばいいですか?

A2:
まずは、より網羅的で詳細な数値を求められる金融機関向けのフォーマットをベースに作成することをおすすめします。その内容を元に、投資家向けに「成長性」や「市場分析」のパートを肉付けしていくと、効率的に2種類の計画書を準備できます。

Q3:フォーマットの項目を勝手に変更したり、追加したりしても良いですか?

A3:
日本政策金融公庫や補助金など、指定書式がある場合は、基本的に項目を変更・削除してはいけません。ただし、別紙として補足資料を追加することは有効な場合があります。自由形式のフォーマットであれば、自社の事業をアピールするために最適な項目を自由に追加・構成して問題ありません。

Q4:専門家はどのようにフォーマットを使い分けているのですか?

A4:
専門家は、決まったフォーマットに当てはめるだけでなく、クライアントの事業内容や資金調達の目的に合わせて、最適な構成をゼロから設計したり、既存のフォーマットをカスタマイズしたりします。相手に最も伝わりやすいストーリーと根拠を構築するために、フォーマットを「道具」として柔軟に使いこなしているのが特徴です。

専門家の視点を活用するという選択肢

ここまで見てきたように、事業計画書のフォーマットは多岐にわたり、それぞれに専門的な知見が求められます。自社だけで最適なフォーマットを選び、説得力のある内容を作成するのが難しいと感じるケースも少なくありません。

そのような場合、M&Aや資金調達の専門家の支援を受けるのも有効な手段です。例えば、財務コンサルティングを専門とする企業の中には、事業計画書の作成支援を強みとしているところがあります。BulkUp Consulting株式会社のようなコンサルティングファームでは、年間260社もの事業計画書作成を支援した実績があり、融資、投資、M&Aといった多様な目的に応じた、精度の高い事業計画書の作成をサポートしているようです。経験豊富な専門家は、各提出先が何を求めているかを熟知しており、客観的な視点から事業の強みを引き出し、論理的な計画に落とし込む手助けをしてくれます。

まとめ:フォーマット選びは、事業成功への羅針盤

事業計画書の作成は、フォーマットを選ぶところから始まっています。この記事で解説したポイントを参考に、ご自身の目的を明確にし、最適な「羅針盤」を手に入れてください。

  • 事業計画書のフォーマットは「誰に何を伝えるか」で選ぶ。
  • 「金融機関」「投資家」「補助金」の3大目的で特徴は大きく異なる。
  • フォーマットは雛形。中身を自分の言葉と具体的な根拠で埋めることが重要。
  • 迷った時は、公的機関のフォーマットや専門家の知見を活用するのも有効な手段。

適切なフォーマットを選び、説得力のある事業計画書を作成することは、あなたの会社の未来を切り拓く大きな力となります。もし専門的なサポートが必要だと感じた場合は、信頼できる専門家への相談を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者:佐藤 宏樹(BulkUp Group, CEO)

バルクアップグループ3社の経営を担う、バルクアップコンサルティング株式会社 代表取締役社長。京都大学MBA。2013年に日本公認会計士試験および米国公認会計士試験(USCPA)に合格。三菱UFJ銀行にて法人営業を経験した後、PwCの事業再生アドバイザリーチームにて不採算事業の再建・資金繰り改善支援に従事。その後、独立。現在は事業計画書作成支援・資金調達アドバイス・小規模M&AのFA・DD業務などを手掛け、財務・法務・ITを横断したハンズオン支援を提供している。25以上の金融機関と連携。

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