【起業するには作成必須:「事業計画書」】

事業計画書

  新たなビジネスを立ち上げる際、最初の一歩を踏み出すために必要なものは何
 でしょうか?それは、開業の為の資金と具体的なビジョンです。そしてその両方を繋ぐ重要な
 ツールが「事業計画書」です。
  本記事では、現在の起業における事業計画書の重要性、その効果的な「書き方」、
 そして事業計画書作成代行のメリットについて解説します。

  (目次)
1.起業時における事業計画書の重要性
2.大事な市場調査
3.事業計画書の項目別記載内容
4.まとめ

1.起業時における事業計画書の必要性

  起業家が新しく会社を設立(起業)してビジネスを始めるときには、事業計画書の作成は
 必須です。
 事業計画書は、金融機関などに提出し資金の調達が可能かどうかを判断してもらうために必要
 です。そのためには事業コンセプトを他人にもわかりやすく説明し、ビジネスの具体的なビジョ
 ンを表現したものでなければなりません。

  事業計画書を作成するときには、まず顧客ターゲットの選定から始めます。誰に
 何をどんな方法で販売するのかイメージしながら、ターゲットを決めていく必要が
 あります。例えばネット通販で美容に良い食品を女性に売るという漠然としたター
 ゲットでは、綿密な計画とはいえません。

2.大事な市場調査

  同じ美容に良い食品をネット販売するにしても、顧客のペルソナを設定し30代の
 キャリア女性に美肌に効果的な食品を、自社サイトを制作し販売するといった細か
 い部分まで決めておく必要があります。
  もちろん、豊富な商品知識が必要となることはいうまでもありません。

  顧客のターゲットを決めたら、綿密な市場調査を行います。市場調査の方法には
 インターネットやヒアリングなどの方法があり、さらに自分で足を運んで調べる実
 地調査まであり、徹底的に調べなければいけません。
  また可能であれば、実際に競合することになる他社の商品を試したり(無料で試
 せるものもあります)、サービスを受けるのもおすすめです。競合他社の商品やサ
 ービスを体験することで、自社商品の改善点を見つけたり販売方法を見直すきっか
 けになります。

  綿密な調査が終了したら、その結果を分析したうえで事業内容や企業の戦略・収益
 見込などを説明するための計画書(事業計画書)を作成していきましょう。
 作成する際に重要となるのは、自社の商品が売れる理由を客観的に伝えることです。
 内容が楽観的すぎるものや願望が込められているものは、第三者が見たときに信頼性
 がありません。金融機関など第三者が見たときに納得し、これは売れると思わせなけ
 れば新規事業や開業資金の融資を受けることもできないでしょう。従って、わかりや
 すくコンセプトを説明したり、顧客ターゲットを明確にし、データを基にした分析が
 必要になってきます。

3.事業計画書の項目別記載内容

  提出先・利用目的・フォーマット等で異なりますが、一般的な記載項目は以下の
 とおりです。
  (1) エグゼクティブサマリー
    ビジネスの概要、目標、主要な戦略
  (2)会社のプロフィール
   ・会社概要
   ・組織構成、事業構成
   ・沿革/創業の経緯
   ・どんな強みと特徴を持った会社なのか
  (3)経営者のプロフィール(※魅力ある経営者像)
   ・事業経歴、実績、人間性、特技 ~ 、事業の成功を確信させるような内容
  (4)事業コンセプト、ミッション
   ・会社の使命、ビジョン、ビジネスモデル、提供製品やサービス、競争優位性~
  (5)マーケット・取扱商品・サービス・ビジネスモデル・戦略
  (6)会社の強み・弱み(SWOT分析)
  (7)取引先・顧客(売上予定の見込が確実か)
  (8)役員構成・従業員・組織体制と運営(会社は人が全て)
  (9)事業見通し(数値目標)、財務計画、資本政策
   ・各数値目標には必ずデータに基づいた根拠があること。特に売上と利益の算
    定根拠が客観的に裏付けのある数字であること
   ・収益予測、費用予測、利益予測、キャッシュフロー予測など、将来の財務状
    況を予測します。このセクションは投資家や金融機関にとって最も重要な部
    分であり、リアリスティックで詳細な予測が求められます。
  (事実の確認と検証が必須)
   ・決算書・試算表・資金繰り表・返済予定表等前後3期分くらいを分析
  (過去の振り返りで自社の特徴や経営の問題点を把握することが大事)
   ・売上と利益のバランスが良いこと(特に利益は必ず返済額より多いこと)
   ・役員報酬/人件費が妥当であること
   ・人件費以外の経費にムダがないこと
   ・資金計画は綿密に(返済計画と矛盾しないこと)
   ・資本政策では、理想的な「株主構成」「資金調達」の実現を目指します。
   ・できれば5年後のビジョンにも言及
 (10)今後の世界情勢分析による事業成功の裏付け
   ・現在そして今後の世界(事業環境・社会・政治・経済・技術・法律)情勢
    見通しと、その中にあってこの事業が成り立ち、成功する確信があること
    をアピール
   ・「PESTLE分析」の活用
 (11)その他
   ・多忙な融資(出資)担当者が見やすい形にする(例:A3用紙1ページ)
   ・極力整理して冗長化を防ぐ
   ・図やグラフなどを利用してビジュアル的にわかりやすく
 最終的には、経営者の熱意がどう伝わるかにかかわってきます

4.まとめ

  起業・開業などで金融機関や投資家から資金調達(融資・出資等)する時や社内に
 今後の事業計画を説明・周知する際には事業計画書は必須となります。
 そして、この事業計画書には決まったフォーマットはありません。
 基本的には自由に書いて良いとされていますが、1から全て自分で作るのではな
 く、プロが作成したフォーマットやテンプレートを利用することがおすすめです。
 具体的な書き方やフォーマットがわからないなら、起業サポートの専門家を紹介して
 もらい、アドバイスをうけるのも良いでしょう。
 
(事業計画書作成代行という方法)
  事業計画書の作成は経営者自ら行うのが基本ですが、作成作業を短期間に進めて
 いくのは、思った以上に大変な作業となります。事業計画書の作成はそんなに頻繁
 にあるものではありませんし、審査の厳しい資金提供者に対して納得性・説得性の
 ある内容にするには、やはりそれなりの経験・テクニックが必要となります。特に
 新規事業者や小規模企業にとっては大きな負担になります。

  一つの方法として、外部の事業計画書作成の専門家・コンサルタントの活用
 (作成代行)がありますが、そのメリットとしては、以下の通りです。

 1)専門知識を持っていないオーナーでも、適切で質の高い事業計画書が作成可能
 2)自社内では気づきにくい問題点や改善点を指摘してくれる可能性あり
 3)事業計画の中立性を保つことにより、客観的な視点を失うことがない
 4)市場の動向・最新のトレンドやベストプラクティス(成功事例)を取り入れる
   ことが可能
 5)専門的なノウハウやツールを使った分析や調査により、自社内で行うよりも効
   率的・正確な情報の収集が可能
 6)時間・社内リソースが不足していても、迅速かつ効率的に事業計画書を作成する
   ことができる
 7)本来のビジネスに集中することができる
 8)専門コンサルタントが作成することで、出資者や金融機関などへの強いアピール
   を行うことができる
 9)作成された事業計画書は、企業の成長を支える一方で内部の意思決定にも役立つ

 

事業計画書の書き方及び作成代行を利用するメリットについては、当ブログ内
 に参考となる記事がありますので、以下のページをご参照下さい。
→  【成長戦略のカギ】事業計画書の書き方と資金調達への活用法

当バルクアップコンサルティング社は、全員が日本及び世界のトップコンサル
 ティングファームで経験を積んだトップコンサルタントであり真のプロフェッ
 ショナル集団です。資金調達における事業計画書の作成や事業展開にお悩みの
 場合は是非一度ご相談下さい。

(事業計画書作成の作成代行サービスについてはこちら)
  →  バルクアップコンサルティング社 事業計画書作成サービス

(バルクアップコンサルティング社の概要についてはこちら)
  →  バルクアップコンサルティング株式会社

 

 

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